週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社

今週の注目記事


Weekly Short Report


関西電、既設原子力・大型水力のオフサイトPPA

(電力・ガス)

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 関西電力は7月9日、既設の原子力発電・大型水力発電を活用したオフサイト型コーポレートPPAを、法人需要家・小売電気事業者向けに窓口を開設したと発表した。原発を活用したPPAは国内初となる。
GX進展や国際エネルギー情勢の不安定化に伴う燃料価格の変動などを背景に、需要家の脱炭素化や電力価格安定化に対するニーズが高まっている。 これまで国内のオフサイト型PPAはPVや風力などの再生可能エネルギーが中心だったが、同社は既設の原発と大型水力を活用することで天候等に左右されにくい安定的な脱炭素電力を供給する新たなスキームを実現する。
 新たなスキームでは、オフサイトPPAの特長である電力と環境価値を一体的に供給することで、需要家の脱炭素化に貢献するとともに、 燃料価格や市場価格の変動リスク対応にも寄与することが期待される。同社は、原発、水力、再生エネなど多様な脱炭素電源を最大限活用し、需要家の多様なニーズに応える電力サービスを提供するとともに、ゼロカーボン社会の実現と持続可能な社会の発展に貢献する。






東北電、幸楽苑安積店に協力してZEBレディ

(電力・ガス)

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 東北電力は7日、ラーメンチェーン店「幸楽苑」(福島県郡山市、芳賀正彦社長)の安積店(郡山市)でのZEBレディ取得への協力を公表した。ZEBレディは設置されるPVを除いた状態で、設計段階から基準一次エネルギー消費量の50%以上のエネ削減を達成する建築物を示す。幸楽苑の店舗としては初めてのZEBレディ取得となる。
 これに関して、東北電力がZEBプランナーとして協力したもの。ZEBプランナーとは、顧客のZEB実現に向けた建築その他設計、コンサルなどを業務支援してその活動実績を公表、ZEBの実践・普及を支援する事業者。同社は25年8月よりZEBプランナーに登録している。幸楽苑安積店によるZEBレディ取得は東北電力の実績第1号案件となる。同社は安積店への取り組みとして、LED照明や高効率エアコンの採用、全熱交換器の採用と排気のカスケード利用、業務用ヒートポンプ給湯器導入及び断熱性能の強化などを支援した。






経産省、九州電力送配電に顧客情報紛失で指導

(電力・ガス)

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 経済産業省は8日、九州電力送配電から顧客情報の取り扱いを巡る報告書を受け取ったと発表した。同社は顧客情報を保存した外部記憶装置であるSSDを紛失した。
経産省は電気事業法に基づく報告徴収命令を出していた。報告書を踏まえ、同社に対し再発防止策の着実な実施と適切な顧客対応をするよう行政指導。具体的には外部記憶装置の取り扱いに関する社内規定の見直しや、従業員、委託先への情報セキュリティ教育などを指示した。
報告書によると、顧客情報などを保存しているサーバー容量が不足したため、一時的に外部記憶装置を使ってバックアップをしていたが、その外部記憶装置を紛失していることが5月末に判明。現地調査などを行ったが発見できなかった。記憶装置には九州電力のほぼすべての顧客にあたる約1354万件の情報が入っていたという。7月8日時点で顧客情報の流出は確認されていない。







NEDO、洋上風力保守の低コスト化へ2社選定

(省・新エネ)

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 NEDOは2日、洋上風力発電コスト低減のための「運転保守高度化事業」で、2事業者を選定したと発表した。追加公募していたもので、2030年度までに運転保守分野の高度化技術の確立を目指す。「グリーンイノベーション基金事業」の一環で実施。支援規模は約9億円(事業規模13億円)。期間は2026年度から最大3年間。
 選定されたのは、BEMAC(ビーマック、愛媛県今治市)と、ニューブレクス(神戸市)の2社。ビーマックは、大型船舶の配電システムや制御システムなどの設計・製造・工事・メンテナンスを手掛けている企業で、施工船やメンテナンス船における位置保持、動揺低減による作業環境の安定化と運用効率向上に資する自動船舶制御技術の開発・実証に取り組む。ニューブレクスは分布型光ファイバセンシングを活用した状態監視・計測システムを開発し、社会実装につなげる。






浮遊軸型風車の実験機を海上設置、実証開始

(省・新エネ)

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 電源開発など6社は8日、アルバトロス・テクノロジーの浮遊軸型風車(FAWT)を長崎県壱岐市内の実証海域に設置、海上実証を開始したと発表した。
 同実証は、両社のほか東電HD、中部電力、川崎汽船、住友重機械工業、アルバトロスによるコンソーシアム「FAWTコンソーシアム」が実施する。FAWTは、低コストで国産の次世代浮体式風車。海上設置された実証機(写真)はロータ直径9.3m、浮体直径1.7m、最大出力20kW。海底アンカーに接続された3本の係留システムで位置を保持する。
 実証では、これまでの数値解析や水槽試験及び陸上試験等で得た知見を踏まえ、実海域での技術成立性を検証する。試験は今後1年間行われる予定で、実証終了後は実験機を撤去し、各部材の状態調査・分析を行い、長期運用のための課題を明らかにし、今後の大型化に向けた設計高度化に活用する。  FAWTは、構造の簡素化や低重心化により、洋上風力発電の大幅なコスト低減と国産化の実現を目指す技術として注目されている。









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