週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社

今週の注目記事


Weekly Short Report


赤澤経産相、イラン情勢踏まえ中東・欧州を歴訪

(エネルギー政策)

次の記事 前の記事


 
 赤澤亮正経済産業相がイラン情勢によって不安定になったエネルギー・資源の安全保障を確保するために、中東や欧州を訪れて閣僚会談を重ねている。
 赤澤経産相は5月4〜5日にサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を訪問。両国閣僚との会談を行ない、エネルギー安定供給実現に係る意見交換を行った。4日のサウジアラビアのファイサル外務相との会談(表紙に写真)ではムハンマド皇太子宛の高市早苗首相の親書を手交。両大臣はエネルギー強靱化に向けた協力をさらに進展させる基本方針の共有で一致した。7日には同国のアブドルアジーズ・ビン・サルマンエネルギー相とオンライン会談を実施。日本の提案を含むあらゆる選択肢を二国間で検討するタスクフォース立ち上げに合意した。
 赤澤経産相は5日にUAEのスルタン・アル・ジャーベル産業・先端技術相と会談。ムハンマド大統領宛の高市首相の親書を渡した。原油等の安定的な供給拡大、産油国共同備蓄の迅速な拡大、日本国内における原油備蓄の拡大、原油生産・輸送能力の回復・拡大や代替ルートの建設などの連携について基本的な方向性を共有した。
 続いて5日から8日までは、フランスとベルギーを訪問。6日にパリで開催されたG7貿易相会合、7日にベルギーのブリュッセルで開催された日EUハイレベル経済対話とG7重要鉱物閣僚会合に出席した。






大手電力10社決算揃う、東電HD会長に横尾氏内定

(電力・ガス)

次の記事 前の記事


 
 大手電力10社の2025年度決算が4月末までに出そろった。ただ、決算内容はイラン戦闘による中東情勢の先行き見通し難を反映、26年度の業績予想(連結)を開示したのは北海道、北陸、関西、中国、四国、九州電力6社にとどまった。
 25年度の10社連結決算によると、各社ごとの売上高(単位は億円、カッコ内は対前年度比%)、経常利益(同)は以下の通りで、軒並み売り上げが減った。なお、10社計の小売販売電力量は6,464億kWhで、前年度比△2.9%となった。
 〇北海道電力…8,559(△5.1)、613(4.2) 〇東北電力…23,724(△10.3)、1,264(△50.8) 〇東京電力…63,285(△7.1)、4,173(60.4) 〇中部電力…35,460(△3.4)、2,910(5.3) 〇北陸電力…7,865(△8.4)、850(△6.9) 〇関西電力…40,566(△6.5)、5,185(△2.5) 〇中国電力…14,423(5.7)、802(△37.6) 〇四国電力…7,618(△10.5)、678(△25.9) 〇九州電力…22,472(△4.7)、、2,070(6.4) 〇沖縄電力…2,201(△6.9)、81(44.2) ◎10社計…226,177(△6.5)
 一方、東京電力HDは4月30日に小早川智明社長が会見を行い、産業革新投資機構社長の横尾敬介氏が次期会長に内定したと発表した。6月の株式総会後の取締役会で正式決定する。横尾氏は日本興業銀行出身の74歳。






東北電力、利益最大化に注力する26年度経営計画

(電力・ガス)

次の記事 前の記事



 東北電力は4月30日、2026年度経営計画を発表した。計画の柱は「利益拡大に向けた事業展開」「成長に資する戦略的な投資」「持続的な事業展開を支える経営基盤の強化」の3点。
 同社の石山一弘社長は同日の会見で、「26年度経営計画のもと、実行力とスピードを重視した経営の実践により26年度の財務目標の達成を目指すとともに、中長期的には利益・投資・成長の好循環の形成につなげていくことで、地域・お客さまとともに持続的な成長を実現する」と強調した。26年度財務目標は連結経常利益1900億円、連結自己資本比率20%程度、連結ROIC(投下資本利益率)3.5%程度としている。
 また計画の柱の一つである「利益拡大に向けた事業展開」について、同社は電力需給最適化などにより卸売と小売の利益最大化に注力するとともに、新たな事業機会の獲得として系統用蓄電池事業などを推進する。







東京ガス、静岡ガスと初のLNG売買契約締結

(電力・ガス)

次の記事 前の記事



 東京ガスは5月8日、静岡ガスとLNG売買契約を締結したと発表した(写真)。両社が中長期LNG売買契約を締結するのは初となる。
 契約により、東京ガスは静岡ガスに対し27年から年間5カーゴのLNGを外航船で引き渡す予定。カーゴはLNG取引での船舶1隻の積卸し単位で、1カーゴあたり6〜7万t相当となる。引渡条件は仕向地到着渡しで、東京ガスが輸送船を手配し荷揚地まで輸送する。
 近年の地政学リスクの高まりを背景に、エネルギー市場における価格変動が激しさを増しており、LNG調達の商流多様化の重要性が高まっている。同契約は、国内におけるLNG取引の拡大を通じて、LNG調達の商流多様化に寄与し日本のエネルギー安全保障向上に役立てる。東京ガスは経営ビジョンでLNG供給網の変革を掲げている。






IRENA、再エネ+蓄電が最安ベース電源と報告

(省・新エネ)

次の記事 前の記事


 
 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は6日、報告書の「24時間365日稼働の再生可能エネルギー:安定した太陽光発電と風力発電の経済性」を公表した。それによると、太陽光発電と風力発電を蓄電設備と組み合わせることで信頼性が高く、費用対効果の高い24時間体制の電力供給が可能になっているという。
 太陽光発電と蓄電を組み合わせた場合の電力の固定均等化コスト(固定コスト)は、再エネ資源が豊富な地域では1MWhあたり54〜82ドルの範囲であり、中国の新規石炭火力の1MWhあたり70〜85ドル、世界の新規ガス火力の1MWhあたり100ドル以上と比較しても低くなっていると指摘。
 再エネ+蓄電システムは制限ある送電網を最適化し電力生産を付加価値の高い時間帯にシフトさせ、価格変動リスクを軽減。AIやデータセンターなど、途切れない電力供給を必要とする電力ユーザーの高い要求水準にも最適に対応する。また、安定した再エネは、排出削減が困難な分野向けにクリーン燃料の生産を可能にするという。









【TOP】 【今月のキーワード】 【行事予定カレンダー】 【エネ環ダイジェスト】
【書籍紹介】 【最新号見出速報】 【今週の注目記事】 【記事データベース】
【こぼれ話】 【省エネ・新エネ】 【出版物案内】 【本誌紹介】 【会社概要】 【リンク集】
 
DY>