週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社

今週の注目記事


Weekly Short Report


代替フロン排出削減へ対策強化、法律改正も

(地球温暖化対策)

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 経済産業省と環境省は8月6日、フロン類のさらなる排出抑制に向けた対策の方向性について中間まとめを行った。産業構造審議会と中央環境審議会のフロン対策合同会議で集約されたもので、急増した温室効果係数の高いHFCs(ハイドロフルオロカーボン)等を対象に取組強化を図る。
 対策の柱としたのは、@フロン類の使用合理化に向けた取組、A同使用製品における管理の適正化――の2点。@は、温室効果係数の低い冷媒開発と自然冷媒機器の導入支援などを提示。Aは、使用中機器のフロン大気放出抑制策として一定規模以上のフロン使用機器管理者に対して削減目標及び計画策定を求める制度的措置や、機器廃棄時の冷媒回収対策として規制適用外としている家庭用エアコンの追加などを求めた。
 一方で、今後再生冷媒の需要が一層高まることが予測される中、回収した冷媒を再生・循環利用する「冷媒サーキュラーエコノミー」への取組強化が必要と指摘。冷媒の回収から再生に至るまでの流通網の再構築を制度化していく方針を打ち出した。






国交省検討会、地下水保全に提言・法制化も検討へ

(水質保全)

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 国土交通省と内閣官房水循環政策本部事務局は4日、「地下水の適正な保全と利用のあり方について」のまとめを発表した。「地下水の適正な保全と利用のあり方検討会」(座長;辻村真貴・筑波大学生命環境系教授)によるもので、持続可能な地下水利用を確保する観点から、@全国一律での一定規模以上の地下水採取行為の把握等、A地下水の需給がひっ迫するおそれがある地域における採取の調整??に関して法制化も含めて検討するよう求めた。
 @では、一定規模以上の地下水採取に対しその内容(実施主体、位置、用途、採取量等)を把握し、地下水採取箇所とその周辺の地下水利用への影響を確認する。支障を及ぼすおそれがある場合には、採取者に対して是正を求める仕組みを構築する。Aでは、地下水の需給がひっ迫するおそれがある場合には当該地域を指定し、地下水シミュレーション等を活用して採取量が地下水利用可能量の範囲内に収まるような管理の仕組みを構築するよう求めた。
 同検討会では、地下水管理の体制整備が不十分な地域も多くあることから、国と自治体の役割分担や連携のあり方を明確化したうえで、法制化も含めて検討するよう促した。






熊本地震で被災地支援242億円計上・体制整備も

(廃棄物対策)

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 7月28日に発生した震度7の熊本地震について、政府は8月4日の閣議で、被災地への支援として242億円を2026年度予算の予備費から支出することを閣議決定した。災害復旧に206億、被災地からの要請を待たずに水や食料などを送る「プッシュ型支援」に24億、応急仮設住宅などに必要な経費12億円を計上。災害廃棄物対策には災害復旧費等を充てる。さらに7日の持ち回り閣議では、「激甚災害」「特定非常災害」に指定、災害復旧費等の補助率を大幅に引き上げた。
 また環境省は7日、「災害廃棄物支援調整本部」と「公費解体支援チーム」を立ち上げた。調整本部は熊本県・熊本市と共同で設置し、被災市町村からの要望を踏まえて、災害廃棄物の収集・運搬と仮置き場の設置・運営等の支援・調整に当たる。
 解体チームは、九州環境局長をトップに、中間貯蔵・環境安全事業鰍笆ッ間支援団体とも連携して、総合調整と情報共有等を進めていく。8月6日時点の住宅被害棟数は全壊699、半壊1045、一部破損6632、推計を含め計約1万5700棟と見込む。また、仮置き場は12市町村に11ヵ所を設置済みだが、八代市と宇城市、宇土市では引き続き増設に取り組む。(表紙に写真)







PETボトル資源循環で検討会、容リ法見直しも

(資源循環)

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 経済産業省と環境省は5日、関連業界などで構成する「指定PETボトルの資源循環に関する検討会」(座長;田崎智宏国立環境研究所資源循環社会システム研究室長)の初会合を開いた。PETボトルの再生利用拡大に向けて課題抽出と、その落札価格の安定化等に向けた方策を検討する。
 PETボトルの資源循環をめぐっては、国際的な資源獲得競争とルール整備が進む中、国内ではプラ資源循環法制定や資源有効利用促進法の改正など法整備が進められている。一方で、容リ法リサイクル制度の入札量や落札価格が安定していないことなどが再生利用拡大のネックになっていた。両省は、更なる資源循環の加速と高度化に向けて、再生PETボトルの取引価格等を含めたデータ分析を行って、容リ制度の運用等の見直しを検討する。年度内の取りまとめを目指す。






我が国自然共生サイト、計6.46万haがOECM登録

(自然環境・生物多様性保全)

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 環境省は4日、2025年度に認定された自然共生サイトのうち、保護地域との重複を除いた区域 1万ha を OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)として国際データベースに登録した。この結果、OECM登録面積は 6万4600ha となった。
併せて、保護地域についても、区域の更新を実施した(陸域等:773万ha、海域3692万ha)。
 民間等の取組によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する制度は23年度から始まり、今年6月末までに 610ヵ所が認定された。今回の登録により、日本の保護地域とOECM面積の合計割合は、陸域で21.0%(うちOECMは0.2%)、海域で13.3%となっている。
 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保護・保全する「30BY30」目標の実現に向けては、海域の拡大等一層の取組強化が求められている。









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