週刊「エネルギーと環境」 エネルギージャーナル社

今週の注目記事


Weekly Short Report


種の保存法で希少種保全規制強化、保護区拡大へ

(生物多様性保全)

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 環境省は10月19日に中央環境審議会野生生物小委員会を開き、「絶滅のおそれのある野生動植物種の保存につき講じるべき措置に関する答申原案」を取りまとめた。11月には意見募集を開始し、2027年1月〜2月に答申案をまとめ、次期通常国会に「種の保存法改正案」を提出する予定。
 昨年末の「メガソーラー対策パッケージ」策定等を踏まえて、有識者会合で対応措置を検討してきた。答申原案では対策の柱として、希少種保全に向けた�@生息・生育の場の保全、�A開発行為等による希少種への著しい影響の回避・低減、�B国の役割明確化と自治体との連携強化――などを集約した。
 �@では、希少種の情報を収集・整備して生息・生育地の調査・モニタリングを行い、「生息地等保護区」の指定を進める。その際、一律規制に限るのでなく生産活動や保全活動との両立にも配慮し「当該種への影響の大きな行為に限って規制する措置」などを検討する。また自治体との連携強化や指定手続き、土地所有者の同意取得など運用見直しや支援措置も講じる。
 �Aでは、希少種情報の提供・公開を行うことで非意図的な重要地の改変等防止措置を設ける。事業者への助言・指導について実効性ある措置を設けるほか、事業者には種の保全に必要な義務を課す。順守が不十分な場合は是正を求め、罰則を課す方針。�Bでは現在、種の保存法と自治体の各生息地等保護条例の連携措置がないため、新たな仕組みを検討するとともに、自治体への支援措置等の拡充強化も求める予定だ。






環境省、クマ出没対策実証事業に11自治体選定

(鳥獣保護・管理対策)

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 環境省は10月20日、「クマ出没対策コンサルティング実証事業」の参加団体を公表した。同事業は、クマ対策の知見・経験が比較的少ない自治体を専門家チームが支援し、その効果を検証する事業。今年7月の「アーバンベア対策チーム」の設置を踏まえて、人の生活圏へのクマ出没に備えた安全対策の強化を図る。
 選定された自治体は、�@課題整理・対策案の検討、�A対策案の具体化、�B対策の一部試行と効果検証――に取り組む。�@ではクマ対策の課題やニーズ等を収集・整理し、最適な対策案を提案して課題解決に最適な専門家を加えた専門家チーム等の編成を求める。�Aでは専門家チームと自治体が協働して協議、現地調査、対策案等を磨き上げる。�Bでは対策の一部を試行してその効果検証を行う。
 今回選定された自治体は、北海道登別市、宮城県、福島県福島市、埼玉県横瀬町、富山県小矢部市、山梨県甲府市、長野県小布施町、三重県尾鷲市、滋賀県彦根市、和歌山県みなべ町、岡山県新庄村の11自治体。






JFE等、水島コンビナートで炭素循環実証実験

(企業等のCO2対策)

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 JFEスチールと三菱ガス化学、三菱ケミカルの3社は22日、水島コンビナート(岡山県倉敷市)で炭素循環社会の実現に向けたサプライチェーン実証実験を開始したと発表した。
 JFEスチールが製鉄の副生ガスを2社に供給、三菱ガス化学水島工場に新設した「Carbopath(カーボパス)」実証プラントでメタノールを製造、さらに三菱ケミカルがメタノールからプロピレンを製造する。
 今後3社は実証実験で経済性を検証しつつ事業化の課題抽出を進める。また水島コンビナート内の企業各社との連携拡大についても検討を行い、地域全体での脱炭素化を進めていくという。







経団連、AZEC重要鉱物確保策提言・国も対応

(資源循環関連)

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 経団連は13日、「AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)2.0」構想の具体化に向けて、「重要鉱物サプライチェーンの強靭化」と「国際資源循環ネットワークの構築」を求める提言をまとめた。
 ホルムズ危機などで顕在化したエネルギー安全保障上の課題や、重要鉱物を巡る国際競争の激化を踏まえて、AZEC構想バージョン2の策定を求める提言を行った。提言では、当初のエネルギー源の多様化などの「エネルギーの強靭化」に加えて、新たに「重要鉱物等供給網の強靭化」と「国際資源循環NW構築」を柱に位置付けるように求めた。
 重要鉱物の供給確保に向けては、全工程を通じて環境・人権に配慮した責任ある鉱物調達を前提としつつ、AZEC域内の同志国と協調して、共同採掘・加工・製錬等に取り組む対応を要請した。
 後者の資源循環NW構築は、同志国連携を通じて再生材など二次資源の最大限活用を目指すのが狙いだ。AZEC域内で排出された廃家電(E-waste)、廃電子基板(E-scrap)、廃自動車、廃蓄電池、電動車バッテリー等を回収・処理して日本に輸入、国内の金属精錬所等で重要鉱物などの再生材として活用する。こうした方式のネットワークのハブ化を目指すよう求めた。
 すでに、環境省はこれら構想の具体化に向け2027年度概算要求で支援措置の拡大を要望しているほか、経産省は金属再生資源の製錬事業に対する出資・債務保証等の制度創設を念頭にJOGMEC改正法案を今国会に提出するなど、環境整備を進めている。






東北電力、新潟日報にPVオフサイトPPA

(電力・ガス)

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 東北電力は22日、新潟日報社(新潟市、佐藤明社長)に11月1日から太陽光発電(PV)によるオフサイト型コーポレートPPAサービスを開始すると発表した。地方新聞社でのPPAサービス導入は国内初。
 PPAサービスは、小売電気事業者の東北電力がエネルギー開発企業ヘキサ・エネルギーサービス合同会社(千代田区、渡邉優子会長)が保有する宮城県角田市と岩手県宮古市のPV(計850kW)の電力を調達し、新潟日報社の本社ビルと黒埼印刷工場に20年間にわたって供給する。年間供給電力量は、2施設の年間使用量の約10%に相当、約450t/年のCO2排出量削減を見込む。PPAで賄えない分の電力は、東北電力の再生エネメニューを活用する。










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