週刊「エネルギーと環境」 毎週木曜日発行

今週の注目記事


No.2430…2017.5.18




 第1レポート 次の記事

…「共同事業体」の設立をテコに具体化へ。エネ基本計画改定で方向性…

東電の新たな再建計画が認可申請、再編・統合を主導


 
 東京電力HDは5月11日、今後10年程度を想定した再建計画の柱となる特別事業計画の変更(新々総特)を、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(機構と略)とともに、政府(内閣府機構担当室、経産省資源エネルギー庁)へ申請した。同時に東電は資金援助の追加約978億円も申請、いずれも月内にも認可される見通し。12日には変更計画が東電改革1F委員会にも提示され、事後の会見で伊藤邦夫委員長は「特に異論はなかった」と語った。

■再編・統合向け「共同事業体」と一体化
 新々総特は、福島第一原発事故の対策に必要な被災者賠償8兆(現行の新・総特は5.4兆)、除染中間貯蔵6兆(同3.6兆)、廃炉8兆円(同2兆)の計22兆円(同11兆)との新たな試算を前提に、東電が負担する約16兆円を確保する手立てと他電力との関わりや利害関係者との調整を改定・見直したもの。このうち賠償費用は今月11日現在約8.4兆円で、国が交付国債により約8.2兆円を資金援助、その半分を東電が返却し残りを大手電力が一般負担金として毎年拠出する枠組みだ。
 新々総特の中身はすでにその骨子が3月に公表(2424既報)されており、それに沿った内容となっている。ただ今回総特では、安全審査中の柏崎刈羽原発6・7号が19年度以降に順次再稼働、同2〜4号を織り込んだケースとそうでない場合の3通りの収支見通しを追加した。
 新々総特のポイントは、福島第一対策に要する費用の確保と19年度末目途とする東電の自立的経営を実現するため、推進中の燃料・火力と小売事業に加え送配電や原子力事業の連携の基本的な枠組みを20年頃までに具体化するとした点。再編・統合に向けた他社との「共同事業体」設立の条件整備を今秋目途に行うことも明記した。今回計画では、この共同事業体の設立と再編・統合を一体化、かつ今後10年以内と期限を切った。




(以下については本誌2430参照ください)



 第2レポート  次の記事 前の記事

…発電事業者に新たに固定費(kW分)ベースを課金、需要近接電源は優遇…

託送料金制度の大改革、再生エネ事業者に危機感


 電力・ガス取引監視等委員会は電力システム改革の最終段階にあたる2020年の発送電分離が実施されても送配電網を従来通り建設・維持・運用するよう送電線の利用料である「託送料金制度」の大幅見直しを進めている。従来の託送料金は小売電気事業者がすべて負担してきた。新たな託送料金では発電事業者も負担する。火力や原子力、太陽光、風力など設置されている発電所はすべて託送料金の対象となる。旧来の態勢に大ナタをふるう大改革となる。今年度中に制度の詳細を決めて、20年度から新制度導入予定だ。

■発電事業者の再編・統合につながる制度改革
 託送料金制度の見直しは、電力・ガス取引監視等委員会の下に設置された「送配電網の維持・運用費用の負担の在り方検討ワーキンググループ」(WG、座長;横山明彦・東大院教授)で議論されている。発送電分離により送配電部門は独立することから発電事業者は今後、送配電の整備・運用コストを意識しないで電源立地することが予想される。さらに国内需要全体の減少や自家発電の普及により、従来の託送料金制度では十分に送配電の整備・運用コストを回収できなくなることから、制度スキームを根本から変更することになった。
 これまでの議論で、LNG火力、石炭火力、原発、PV、風力など設置されているすべての発電所への課金や、電気料金の基本料金部分を引き上げて回収率を高めるという新制度の大きな方向性は固まった(図)。今後建設される発電所は当然のこと、すでに稼働中の発電所も課金対象となることから、発電事業者
への影響が大きい。発電事業者の再編・統合につながるとみられている。同WGは制度を進めるために、エネットなどの新電力大手や東京ガス、大阪ガス、Jパワーなどの関連企業、IEAの有識者などからヒアリングを進めている。
 

(以下については本誌No.2430をご参照ください)


ジャンル別週間情報
前の記事

賠償機構法、福島復興再生法、土対法改正が成立(エネルギーと環境)

POPs、バーゼルなど3締約国会議結果公表(化学物質対策)
炭素価格付け6月に初会合開き導入論議開始(地球温暖化対策)
エネファーム累積20万台突破、東ガスは8万台(省・新エネ)

竹中工務店、東電EPとDR新契約(省・新エネ)









戻る
【TOP】 【今月のキーワード】 【エネ環ダイジェスト】
【書籍紹介】 【最新号見出速報】 【今週の注目記事】 【記事データベース】
【こぼれ話】 【省エネ・新エネ】 【出版物案内】 【本誌紹介】 【会社概要】 【リンク集】
ML> m">【リンク集】 ML> ML>