高市早苗首相は3月21日、就任以来2回目の米国トランプ大統領と首脳会談を終えて帰国した。米・イスラエルによるイラン攻撃が激化する中、ホルムズ海峡での我が国等への原油輸送が困難になりつつある状況下にあって、首相の対応が注目された。高市首相は米国に対する最大限の理解を示す一方で、レアメタルなど鉱物資源確保への共同アクションや米国への戦略的投資の第二弾、米国産原油による共同備蓄の枠組み構築などで合意した。
特に原油の共同備蓄ではアラスカ産も想定されることから、大統領就任以来トランプ氏が提示してきた同LNGプロジェクトの具体化などに発展する可能性があり、関係者は注目している。
米国との協調前のめり、共同4文書等採択
日米首脳会談で、高市首相は1973年の第一次石油ショック以来石油輸入と貿易面などで友好的な関係を築いてきたイランに対して一方的に非難、同国への攻撃を続ける米トランプ大統領の主張を擁護、前のめりで米国との同盟を一層強化した。
19日にワシントンD.C.で行われた日米首脳会談には高市首相ほか茂木敏充外相、赤澤亮正経済産業相らも出席、イラン情勢や自由で開かれたインド太平洋の推進、中国への対応、重要鉱物資源やエネルギーの安定確保などについて意見交換。成果として、日米関税交渉を踏まえ日本側が約束した米国への戦略的投資第一弾(2月17日発表。工業用人工ダイヤ製造プロジェクト、米国産原油の輸出インフラプロジェクト、天然ガス発電プロジェクトの計360億ドル。2861既報)に次ぐ第二弾として、原子力分野での小型モジュール炉建設と天然ガス発電所建設、の計最大730億ドル相当の米国投資を約束した。
(以下については本誌2865をご参照ください)
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