政府は3月6日に「循環経済に関する関係閣僚会議」を開き、「循環経済行動計画」の策定に着手した。経済安全保障および国際競争力の強化、地域活性化からレアメタルとレアアースや金属類の再資源化の加速化を促す。4月中に計画を策定し、高市早苗政権が掲げる新たな成長戦略と「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に盛り込む。2027年度予算編成や法整備など施策の拡充・強化を具体化する。
一方、経済産業省は今後の対米投資をにらみ、産業競争力を強化する3法の改正案を国会提出する。
■国内外再生資源確保方策を行動計画に反映
上記の閣僚会議(内閣官房と環境省・経済産業省が運営)は、2024年12月に「循環経済への移行加速化施策パッケージ」を策定して以来の開催。今回から新たに総務省、外務省、財務省が加わった。
議長の木原稔官房長官は会議冒頭で、「いま世界は循環資源の獲得競争が激しさを増している。我が国が経済成長を実現していくためには、一次資源の天然資源のみならず、国内外に存在する二次資源(再生資源)の確保に向けた取組をさらに強化することが喫緊の課題」と指摘。そのうえで、我が国の国家戦略として再生資源供給サプライチェーンの強靱化(重要鉱物、金属資源等)、日本をハブとする国際資源循環ネットワークの構築に向けた施策を行動計画に盛り込む方針を示した。
高市政権は現在、6月頃の成長戦略策定に向けて、「資源・エネルギー・GX」「マテリアル(重要鉱物・部素材)」など17分野ごとに投資促進ロードマップを策定中だ。環境省と経産省は、これらロードマップに行動計画の重要事項を盛り込み、27年度予算編成に反映させる考えだ。
■供給網の強靭化と再資源化拠点を構築
現在、中国やEUなどを中心に重要鉱物とリサイクル資源の輸出管理強化、自国内資源の確保、グローバル企業によるプラスチックや金属資源類等の再生材利用等を強化しつつある。特にレアアースは中国への依存度が世界供給量の70〜100%と極めて高く、経済的威圧を強める中、わが国の製造業にとっては、これら資源の確保が大きなカベとなりつつある。
こうした中、政府は重要鉱物等のリサイクル、再生材の活用等を通じた循環経済への移行が環境面だけでなく経済安全保障、産業競争力強化、地域活性化に不可欠な要素として認識、循環経済行動計画の策定を決めた。同計画に盛り込むべきとした事項は次のようになっている。
(以下については本誌2863をご参照ください)
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