世界的なAI需要の拡大に伴って、データセンター(DC)の建設ラッシュが進んでいる。日本企業だけでなく海外のIT大手企業やDC事業会社も日本国内でのDC建設を積極的に進めている。一方で、DCを支える電力需要の急増があり、DCの立地が、大都市圏に集中してしまう問題がある。それへの対策として、経済産業省と総務省、民間のNTTが取り組んでいるのが「ワット・ビット連携」で、その実現にはオール光通信ネットワーク(APN)が不可欠といわれる。
東電エリア系統接続急増、供給開始まで10年も
総務省と経済産業省の主催で1月13日、東京大学で「ワット・ビット・コネクトフォーラム」が開催され、電力会社と通信会社との連携強化が強く指摘された(写真)。
現状、国内におけるDCの立地ラッシュはしばらく続くと見られている。また急速に普及するAI対応のため、より早くサービスの提供を開始できるコンテナ型DCの設置計画も多く、2025年度は前年比で約3倍に達するという見方もある。AI対応のDCでは消費電力が大きくなり、その電源確保が大きな課題となる。東京電力エリアでは、増加するDC計画からの系統接続申し込みが急増、エリアによっては、接続申し込みから供給開始まで10年かかることもあるという。
昨年12月、大阪で25MW規模の新規DCに着工、28年1月稼働予定のシンガポールのSCゼウスは、今後も首都圏などでのDC建設を検討している。同社は水冷式の採用などで省電力化したDCを計画しているが、それでも「電力確保が課題」という。現在、東電の総発電規模はおよそ6000万kWだが、接続申し込み済みのDC電力は1200万kWと1/5を占める水準にあるという。
(以下については本誌2856をご参照ください)
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