政府は2025年12月26日、26年度当初予算案を閣議決定した。経済産業省の一般会計は今年度当初予算の微増となる3754億円で、経済・エネルギー安全保障やインフレ・物価高への的確な対応を強化する。最先端半導体やAI関連に計1兆2390億を計上。GX推進対策費を含めたエネルギー対策特別会計は今年度比63.9%増の2兆5333億、一般会計分と特許特別会計を合わせて計3兆693億円(同49.5%増)と大幅に増えた。
■エネ需給転換対策関連に1兆円超を計上
エネルギー価格変動に強い強靱なエネルギー需給構造への転換対策関連として計1兆769億(25年度当初9708億)を計上、本格化するGX経済移行債による財源を前提に、昨年2月に閣議決定した「GX2040ビジョン」と第7次エネルギー基本計画などの諸施策を展開する。
主要な施策は、▽省エネ・非化石転換の投資促進・社会実装支援事業、▽高効率給湯器導入促進による家庭部門省エネ推進事業、▽ペロブスカイト太陽電池なども想定したGXサプライチェーン構築支援事業、▽再生エネ導入拡大に向けた系統用蓄電池等の電力貯蔵システム導入支援――など。いずれも補正予算を合わせると400億円以上を計上した。
これらの中で25年度に続く目玉施策がGXサプライチェーン構築支援事業。同事業は我が国が中小企業を含め高い産業競争力を持つためのGX分野の国内製造サプライチェーン関連事業を補助する。26年度は497億で25年度補正予算に計上した55億と合わせると552億円となる。対象分野は水電解装置、浮体式洋上風力発電設備、ペロブスカイト太陽電池、燃料電池、高圧直流送電ケーブルなど。
関連部素材や製造設備について、世界で競争できる大規模な投資を計画するメーカーもしくは現に国内で生産が限定的な部素材や固有の技術を持つ企業に対して補助を行う。補助率は1/3〜1/2で、すでに積水化学工業は、ペロブスカイト太陽電池の量産に向け工場建設の補助を受けている。
(以下については本誌2854をご参照ください)
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