高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領は3月19日の首脳会談で、対米投資プロジェクトの第2弾に合意した(先週号既報)。その一番手がGEベルノバ日立によるテネシー州およびアラバマ州における小型モジュール炉(SMR)の建設となった。総投資額は最大400億ドル(約6兆3800億円)と想定されている。
一方、日本の経済産業省は老朽化石炭火力の代替などとしてSMRの推進方針を示し、2030年代の商用運転を目指している。ただ、日本はSMR開発では後発組なことから、原子力規制面やコスト対策などまだ多くの課題が残されている現状がある。
2ヵ所にBWRX-300設置、日本企業機器供給へ
第2弾として合意されたテネシー州とアラバマ州のSMR建設プロジェクトは、GEベルノバ日立ニュークリアが開発した「BWRX-300」(単機出力30万kW、イメージ写真)が採用される。
テネシー州の案件はテネシー川流域開発公社(TVA)がクリンチ・リバーで計画しているもので、昨年5月米原子力規制委員会(NRC)に建設許可申請が提出されており、米国初のSMRプロジェクトとして進展が期待されている。
アラバマ州の案件は詳細不明だが、TVAが同州ブラウンズ・フェリーで原発を運営していることから、ここにBWRX-300を設置すると見られる。総出力は2地点計で最大約3GWとも言われており、世界的にも最大級のSMR事業となる。
経産省ではこの二つの案件で、日本から日立GEベルノバニュークリアエナジーのほかIHIや日本製鋼所、多摩川精機、テイエルブイといった企業による、関連機器等納入が期待されるとしている。
(以下については本誌2866をご参照ください)
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